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新設インタビュー・コラム TAKE5(ちょっと一息) ミニラボからの”一機当千”個性派ご紹介 |
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*20240728 ピンクのフォールディング24㌅ 2020年の11月、「私にも造れるかしら」とミニラボを訪ねてくれたのが、佐々木ゆうこさん。女性の参加は珍しくはないが、「シクロクロス用の27?フォールディング・バイクを自作したい」には、工房がちょっとどよめいた。半年かけて仕上がったのがピンクのバイク、2022のハンドメード・サイクルショーでは「いくらですか?」という見物客まで現れた。 Q 女性のサイクリストも増えていますが、シクロクロスもやる方は滅多にいません。自転車はいつから? ―― ここ10年ほどです。家族と北海道に行ったとき、美瑛町で「センチュリーライド(当時160KM)」というイベントをやっているポスターを見て、「ああ、私もやってみたい」と。阿佐ヶ谷のF商会で相談したら、「初めは」というので、クロスバイクを買いました。でも、なんかみんなと形が違う(笑い)。知人にアマンダを紹介されて、木リム、クロモリの、「みんなの乗ってる」型のハンドルをつけたシクロクロス用を、オーダーで千葉さんに作ってもらいました。 Q 走り回りました? ――美瑛町のロングライドや、長野の安曇野あたりとか。速さより、景色を愉しむタイプです。ただ、オフロードタイヤを付けると結構重いし、路線にもよるでしょうけれど、輪行で電車が混んだりすると「人に迷惑では」と気になって、気になって。縦にして運べばディレーラーが壊れやしないか、横にすれば人にぶつかるのでは、と。下を向いて、じっと我慢、「私は貝になりたい」でした(笑い)。 自転車を交通機関に持ち込むのが普通になったのは、ここ数年のこと。レーサーパンツのまま、むしろ誇らしげに持ち込む人も増えたが佐々木さんは、勤め人の乗客が多い路線ではやはり気が引けるのだ。 Q そこでフォールディングを? 手元のミニラボ記録では、2020年11月23日に現れ、2021年6月に完成、となっていますが、折りたたみはなかなか難しかったのでは? ――メーンがシクロクロスですから、BBを普通のより高く設計したんです。でも、造り始めたら27? でもどうも高すぎる、千葉さん困ったわと相談したら、あっさりと「なら24?にすればいいでしょう」。「ああ、そうですか、それならそうしましょう」と(笑い)。ディスクホールも付けて下さいました。 仕上がった24?は、シートチューブのところでぐるっと回転する。簡単そうな仕掛けだが、かなりの精度が要求される作業だった。ミスは他にもあったが、「人生、アバウトがいいのよ」と笑いながら、さっさと修正して前に進む。 マシンは折れるが自分は折れない。 中味は不屈。北海道のセンチュリー・ライドはすでに出場8回を数えるが、初挑戦のときは、事前に神宮外苑での周回練習を重ねたそうだ。ミニラボでマシンを造る、自分でも自分自身を創り上げていく。 Q それで、実際の使い心地はどうですか? 軽いし、他人を気にせず、堂々と運べるでしょう。 ――それが。コロナを機に、私、車を買っちゃったのよ。茨城のりんりんロードとか。あちこち走りに行くし、美瑛やシクロクロス、MTBのイベントにも、年に合計5回ぐらいは出てます。でも、もう電車に乗る必要がなくなって(笑い)、ゴメンナサイねえ、せっかく聞いて下さったのに。 (なんか、こちらが折りたたまれた感じ)いえいえ、そのアバウトがいいのです。ちなみに、クロモリロードが他に2台。27?オリジナルホールも、そちらに掃かせているそうだ。選択肢が多ければ多いほど、人生、自由に遊べるらしい。 ************** コラムの掲載履歴 <トレラン強者のランドナー> <快走・数学者の4つ股?フォーク> <ユニコーンとシングル 独自の走り> <湘南の風を 親子タンデムで> <自然発生型オールラウンダー> <竹の六角フレーム> |
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アタック21 マウンテンヒルクライム1000MTT |
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