アマンダとSRM
〜〜進化するアスリート 強化のガイドライン〜〜


今村選手のアワーレコードに寄せて
   
(by 千葉洋三)
 
*限界対決 ロミンガーvsボードマンの記録 
 *リッター、メルクス、そしてディスクのモゼールへ〜
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英雄メルクスの巨大心臓(山宮正氏からの手紙)
  
  
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SRMについてのリポートに際して応援の面々
 以下の諸先生に、m諸先生に、アマンダから深く感謝申し上げます。

米光先生 SRMマニュアルの翻訳と解説
 ブリティッシュコロンビア大学
。 自然(環境)流体力学。40Km/hならば3時間はいけた

広瀬先生 SRM第1号のオーナー(1996年)
 トライアスロンクレイジー 競技第一 研究第二だそうです。世界最初 バイシクル走行中の振動解析1990そのハード&ソフトの開発 実践。電気のスペシャリスト

岡根先生 山岳サイクリング研究会所属
 ホールディング カヤックで東伊豆海岸から大島へこぎ渡ったり 最西端の西表島界隈をあそんだり。学会発表のためドイツへ 会場近くのSRM社へ 意見交換に出向く。モノ作りのスペシャリスト

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SRMシステムの活用、世界の頂点記録と解説
(解説:千葉洋三)競輪スプリント系、ロード系の2項目に分けて解説、導入上の要点や超人たちのデータを参考に、ソフト活用の方法をアドバイスします
SRMとは - SRM (srm-japan.com)


<アドバイス 1> 2020年11月 

競輪選手スプリント系、トラック競技選手へのSRM導入ガイド

 競輪選手がSRMを買い付ける 一番の狙いはコンディションの数値化にある。
今まで戦ってきた経験に プラス冷徹なその日その日のSRMデータから自分の体調を見定める。
レース対応としては三日なのか四日開催なのか、その会期のトラック周長は、スタート前のサプリメントは
なんだか準備 楽しそう。

導入初期の要点

今までどうりの食事、トレーニング内容も変えないでSRMデータを取り込んでみる。

そのデータを生かして 改善箇所の特定となる。
まず食事は専門の栄養士にチェックしてもらう。

競輪選手として選手生命を保つ為に 困ったときには主治医に駆け込む。

SRMデータのどこを見定めるのか
日々のトレーニングのなかで狙い定めた その日の最高速をチェック。

SRMサイエンストラックのPC7は0.5秒ごとに記録を刻んでくれる
フィニュッシュラインをめがけたその0.5秒の内容が問題となる。
スプリンターにとって最終の0.5秒 そこだけを見比べる
SRMを買い付け自分のレーシング道具にすることはその0.5秒を知ること なんという極論。

例えば古い話ですが ルツ ヘスリッヒ選手はハロン10秒でしたから
秒速20m。0、5秒で10mの変異域と考えられる。まだスポークウイール時代
でしたから 現行の競輪競争ルールと同じだったのでは。

ある本によるとスプリンターのパワー2300ワットとありました。
東ドイツチーム ナンバー4だったヒュプナーは全くヘスリッヒに歯がたたなかった。
金メダル量産のディーター へルマンコーチャーを囲むインタビュー記事の中で
ヘスリッヒの自転車競争は9歳から ヒュプナーは14歳からだったとあった。
0.5秒で10mを駆け抜ける なんだかわかりやすいターゲットにしてしまった。
SRMデータに いつもの記録が出ないとき 体調を疑い 休息。

導入アドバイス

競輪レーサーがSRMを買い付ける注意点
今が買い時と思います。
SRMサイエンストラック一式¥280,000−前後 、24年前のほぼ半値です。

サイエンスパワーメーターとパワーコントローラー PC7手持ちのノートパソコン(ウインドーズの一世代前が良い)を活用してください。 
競技場に持ち込み その場でチェックするのも良いでしょう。

  
<アドバイス 2>2020年12月

ロード スピード系のSRMトレーニング システム活用について

自転車技術情報 No 75( 1999年)技術研究所よりの要請 SRMに関するリポートを提示。お客様である若い研究者の協力を得て15項目にまとめてみた。
岡根先生、広瀬先生にはSRMの活用全般、オーブリーのライディングフォーム計測、電動アシストバイク計測、米光先生にはSRMマニュアルの翻訳ならびに解説をお願いした。

SRMのデモンストレーションデータの中から4000mパシュート、クラッシクレーススプリント系に入れるべきか1000m TTの解説を取り込んだ。
(注)導入部についてはロードマンもスプリント系と同様。

実際の活用として

@ たとえば「アムステル ゴールドレース1997 4 26)でリースが優勝したときのSRMデータを展開してみよう。
データ解析の窓がいくつも開いているものの
SRM解析のエッセンスはパワー パルス ダイアググラムにつきる。
以下の初期画面。錯綜する解析図の中で特にマゼンタ色(速度)やグリーン色(パワー)が、リースのように大きく右上部(終盤)に書き出されるようになったらマッスドレースの成績も向上するのでは。

ビャルヌ/リース

{編集注)SRM解析ソフト用のリースデータY260497.srm へのリンク  SRMソフト使用者なら、このデータをダウンロードし、「file」から本データを指名してインポート。開いたら、「view」から、「oneline(一本線)」や「analysis(分析)」など、各種のデータ解析図をお楽しみください。グラフ線の上限が上端で切れている(隠れている)場合には、「option」で、該当要素の表示領域の上限数値を任意に増大してみてください


(編集注)「アムステル ゴールドレース」は1968年創設の名門クラシックレースで、現在もUCI世界ツアーに組み込まれている。ビャルヌ・リーズはデンマーク出身、96年にはツールでインデュラインを阻んで優勝した名手。97年にはこのゴールドレースを226.1KMを6時間23分5秒で駆け抜けた。緑色がパワー、マゼンタが速度、赤が心拍数、青がケイデンスを示している。速度グラフがなぜか終盤に落ちているが、これはパンクの影響ではないかと思量される。このように、SRMの装着によって、各自の精密な活動が読み取れる。この画面は単なる総合初期画面の例示で、実際には左下の各ボタンで時間帯ごとにさらに細かな出たが表示される。


A アナリシスと称する4分間以上の走行解析窓を開けてみると

グラフ縦軸左 パルスのヒストグラム
グラフ横軸に時間、距離とパワーのヒストグラム

グラフ外 下の行 左 データ取り込みの日時とメモ
グラフ内 左上の数値では、PWC値のみ重要 心拍150のときにその日いつでもできた


グラフ内 パワー値=右下の中で Workkj値 消費かロリー算出に重要 kj値を4倍 さらにPWC値を乗する
グラフ内 4段階の黒線の内容
 一段 リハビリレベル   心拍 110

 二段 脂肪の燃焼域       130
 三段 炭水化物の燃焼域     150
 四段以上 無酸素域のワーク   170

(編集注)このグラフからは、速度(マゼンタ)パワー(緑)心拍数(赤)やケイデンス(青)のレベルが、いかにの高いレベルにまとまっているかを観察できる。4つの区切のうち、4段目は、通常「ATレベル」などと言われる、いわゆる無酸素ギリギリの状態。リースのこのレースでは、驚くことに活動の4要素がその近辺にまとまっている。

B 精度(頻度)の分析 また、コース走破全域に於ける、パワー、スピード、ケイデンスが、それぞれどの値に対してどのぐらいの頻度だったかを解析することも出来る。
各軸を説明しておく。
表の左 パワーのみの頻度
表の下 パワーのレンジ
表の右 スピード、ケイデンス、パルスの頻度
表の上 スピード、ケイデンス、パルスのレンジ

スピードをみると36〜46Km/hが10% 60Km/hが1%
パワーをみると3500ワットが0.2%であることが読み取れる。



(編集注SRMのソフトでは、さらに時間ごとに分析したり、要素ごとの分析(以下のグラフ参照)をすることが出来る。競技者として、自分で分かっていることを、このように数値的に分析すると同時に、視覚的な分析をもインプットすることも、進展への大きな一助となる。



<アドバイス 3> 2021年1月

スピード系SRMのデータ解析続き レーマンの記録

 世界チャンプ、オリンピックwチャンプの伝説的な選手、レーマンの4000 mパシュート データを解析してみると
(於:フランクフルトオーデルでの1989年ドイツ選手権)
記録はSRM one line 図 10秒メモリーで記録。パルスを取り込むベルトをつけていないので アナリシス図は書き出せないが、彼のケイデンスは120〜135rpmと極端に高いことが分かる。

 その走りが大きな期待を寄せて期待して群馬グリーンドームへ観戦に出向い たことがあるが、その時は残念ながら3000mしか持たなかった。後年わかった ことは 病気を押しての出場だった。


SRM解析ソフト用のデータレーマンY140589.srm へのリンク  イエンス・レーマン

(編集注)実際のパシュート走行は、図の一番左の黒い縦線(スタート)と一番右(フィニッシュ)の間のグラフが表している。4分27秒前後か。
上のマゼンタ色のラインがスピードで時速55KM付近を維持。真ん中の青ラインがケイデンスで120+を維持。さらに驚異的なのは、パワーを示す緑ライン(この図では一番下)がスタート(経過時間では48〜49秒)約5秒後にmax1148wにまで跳ね上がっていることだ。この時回転数はまだ99rpmだが、スタート24秒後にはmax135rpm、時速59.8kmに達したことが読み取れる。
パシュート競技(追い抜き個人、チーム)の特性から、スタート直後にこのような爆発的な走りをすれば、明示的な力の差が相手を威圧し、戦意を喪失させる結果ともなる。

なお、SRMソフト内の数値データ同時表示の別チャート(下図=上段右から4つめのボタンを押す))でも、スタート直後の諸要素を黒背景部分に表示することでテーマが分かりやすくなる。黒色の背景部分では色が反転、パワーはマゼンタ、ケイデンスが黄色、速度は緑で示されているので、要注意。下段の数値は1秒ごとの測定値を掲載されている(スタート付近から約30秒間の分)。実際のソフトでは最下部のスライドボタンで任意のタイム箇所を確認できる。以上編集注。





*SRMソフトをお持ち出ない方で各画像を精査されたい場合、パソコンでいったん「画像をコピー」されてから拡大などでごらんください。


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(編集注)SRMデータ閲覧の簡単な方法をテスト版掲載してあります。







以下は編集専用のソフト、データです、
リースデータY260497.srm へのリンク
SRM解析ソフトト2SRMWIN.exe へのリンク

データレーマンY140589.srm へのリンク


SRM_User_Guide_2013_JP.pdf 機器マニュアル